犬や猫のアレルギー

要約

*アレルギー症状は、免疫システムが、通常なら耐えられるはずの物質に過剰反応して攻撃することから発生します。

*ステロイドや抗ヒスタミン剤を使用する伝統医学は、即効性があり症状を緩和しますが、免疫システムがなぜ過剰反応したのか、根本的な原因を解決するものではありません。

*代替医療は、免疫システムだけでなく全体的に体の健康を考えるため、まずは、アレルギーが発生しないように取り組みます。そのため、代替医療を受けた患者は、健康状態を取り戻します。

*化学薬品、保存料を使わず、過剰に加工していない動物の種に適した食事をすることは、アレルギーその他ほとんどの健康問題への対処の第一歩です。

*プロバイオティクス、オメガ3脂肪酸、消化酵素、ハーブ、ホメオパシー、その他多くのセラピーが、アレルギー治療に役立つことがあります。

アレルギーを持つペットは多く、皮膚をかいたり、足を噛んだり、顔をなめたり、周期的に耳に炎症がおこったり、頻繁に皮膚炎になったり、ホットス ポット、嘔吐、下痢、食欲不振、ガスや鼓腸などの症状を見せます。さて、免疫システムに何が起こっているのか、どう対処したらよいのでしょうか?

アレルギーにはいくつかの種類があります。アトピー(花粉、カビ、ほこり、その他浮遊粒子状物質の吸引によるアレルギー)、食物アレルギー(皮膚や胃が反応)、接触アレルギー(草、洗剤、杉のベッド)、のみアレルギー、特定のものに対するぜんそく、などがあります。

免疫システムは、通常、 “細菌、ウィルス、菌類などの外的な異物から” 私たちを保護してくれます。しかし、免疫システムも、このような外的物質の攻撃に耐えられないことがあります。例えば、花粉、カビ、ほこりは、“通常は対抗できる刺激ですが、”アレルギー患者の免疫システムは、それに対抗できません。炎症(皮膚、胃、腸、関節などの)が起こるのは、“その異物を退けようとするためです。”.

免疫システムが抵抗できなくなる原因をいくつか挙げてみましょう。

1.微量ミネラルやオメガ3脂肪酸のような栄養素が不足しており、炎症を緩和する機能が働いていない。

2.食品の加工で生じた有害物が多すぎて対処しきれない(終末糖化産物、腐敗した脂肪-代替治療の議論を参照)。有害物とは、食品添加物、保存料、水中及び空気中の化学成分などです。ありがちな食べ物の与え過ぎも、免疫システムが抵抗できなる原因です。特に肝臓は、体に良くないものを多く処理せざるを得ない状況に置かれると、“過敏に” 反応します。

3.腸管壁浸漏症候群。腸細胞は通常、細かく編み合わさっていますが、質の悪い食事、善玉菌の欠如、薬などにより腸が炎症を起こすと、細胞間に隙間が広がり、普通は体内にない物質が血液に入り込みます。これにより、腸や体に炎症が起こります。腸管壁浸漏症候群は、体中の炎症性の疾病に関係しています。そのため、プロバイオティクス(善玉菌)、初乳、良質な食事がアレルギーや炎症に役立つのです。

4.ストレス-様々なストレスがありますが、ペットのストレスについて、あまりよくご存じないかもしれません。実は、ペットの生活には多くのストレスの原因が潜んでいます。たとえば、ペットの本能的な要求を満たしていないと、多くの問題が発生します。運動不足、遊びや飼い主との接触の不足、精神的な刺激の不足、それから、掻く(猫)、噛む、掘るといった正常な行動のはけ口がない、というような場合も、間違いなく悪い結果に繋がります。その他ストレスの原因として考えられるのは、過去の感情的なトラウマ、分かり合える人やペットがいない、不安、他のペットとうまくやれない、といったことがあります。

家庭内での人間関係のエネルギーが、ペットのストレスになることもあります。怒り、言い争い、恐怖、不安、金銭的な問題、人間関係の問題、あるい は、単純に、家族がバラバラだったり、逆上したり、無秩序なエネルギーが出ている時も、ペットのストレスになります。また、ペットの健康問題に極端に神経 質になりすぎても、意図しない結果を生じてしまうことがあります。ですから、ペットの健康を改善するためにも、家庭全体のエネルギーを時には見直したほう がいいでしょう。

5.アレルギーは、アレルゲンにさらされた時に経験するトラウマや感情によって 生じます。これは、アレルゲンと接触した否定的なエネルギーに対して、免疫システムが攻撃した結果です。また、エネルギーの欠落により、外部の刺激に対して脆弱になることもあります。このような場合に、フラワーエッセンスやNAETのようなエネルギー療法が有効な場合があります。

伝統医学

ほとんどの伝統医学の目標は、皮膚のかゆみ、感染症、嘔吐などの症状を除去することにあります。このアプローチでは、根底にある原因(なぜ免疫システムが過剰反応したのか?)には触れません。本当は、この原因を解消することで、患者はとても楽になるのですが。

一般的な治療法:

1) 抗ヒスタミン剤– マスト細胞がヒスタミンを発生することを妨げ、赤み、かゆみ、腫れなどの症状を抑えます。

2) 免疫抑制– ステロイド(プレドニソン、デキサメタゾン、コルチゾン) と シクロスポリン (アトピカ) が免疫システムの働きを抑制することにより、アレルギー反応を防ぎます。

3) アレルギー注射– 患者に、アレルギー反応の対象をごく少量注射します。徐々に、注射量は増やしていきます。こうすることで、患者はアレルゲンへの抵抗力が身についていきます。

伝統的な治療法にはいくつかの影響が考えられます:

1.薬品の副作用。プレドニソンは特に、のどの渇き、排尿、空腹、太鼓腹(胃の筋肉や肝臓の肥大)、靭帯損傷(前十字靭帯の損傷)、不安、喘ぎ、体重増を引き起こし、長期の使用により肝臓の問題も生じます。

2.免疫システムが抑制され(それがプレドニソン、サイクロスポリンの効果)皮膚、膀胱、上気道の炎症を引き起こします。

3.病気の隠蔽。これはおそらく多くの皆さんにとっては新しいコンセプトでしょう。いかなる特定の症状も、その根底にある原因を治療すぜに(体が健 康になれば、症状は自然治癒する)、 “表面的な” 症状(たとえば、かゆみ)のみを抑えようとすると、病気は体内に深く進行していってしまいます。ですから、外面的な皮膚病は解消したとしても、プレドニゾ ン治療 をしたことで、肺(ぜんそく)や神経システム(発作)のような、もっと致命的な体内のシステムにまで病気が出てきてしまうことがあります。伝統医学に基づく医師は、それ は病気とは関係ないというかもしれませんが、1つの症状の抑制により、より深刻な病気に発展してしまうことがあるのです。

その他、アレルギーの対応に役に立つこと:

一般的なアレルゲンに触れないようにする。アレルギーテストが必要です。

散歩や草の上を歩いた後、足の裏を拭く(化学薬品や香料は使用しない)

カビ、花粉、煙などを除去するために空気清浄機を使用する。

食物アレルギーに対しては、低アレルギー/抗原制限食を与えます。これは、包括的なアレルギー対策として良質な食事を与えるのとは、また別のコンセ プトです。低アレルギー食は、免疫システムの反応を正すのではなく、単純に問題を回避しようとするものです。また、低アレルギー食は食物アレルギーに特定 したもので、他のアレルギーには対応できません。しかし、低アレルギー食が食物アレルギーの治療法において、重要な役割を果たすのは確かです。望ましくない原材料が入っていないか、原材料リストをきちんと確認してください。加工食品に含まれる有害物に関して言えば、やはり、低アレルギー食でも加工食品であ る場合は問題になるところです。この点においては、生肉に近い低アレルギー食が望ましいかもしれません。

猫の砂のほこりがアレルゲンではないかチェックする。

石鹸や香料を使わないで、または低アレルギー石鹸で体を洗う。これにより、皮膚からアレルゲンを除去する。

低アレルギーの洗剤- 犬や猫は香料にアレルギー反応を示す。

ハウスダストを最小限に抑える- 高性能微粒子除去フィルターで吸い取る、エアコンに高性能微粒子除去フィルターを使う

毛、羽毛、カビ、シダベッドがアレルギー源と疑われる場合は、除去する。

アレルギーへの代替療法:

1.一に栄養、二に栄養です。-体がバランスを崩した場合、何よりも大切なのは栄養のある食事です。目標は、すべての必要な栄養素を最適な量与えることで、単 に栄養不足にならないようにすることではありません。 加工食品やトリーツは避けましょう(トリーツのラベルをよく読むとわかります)。キブルフードや缶フードで使用される高温高圧は、健康な脂肪酸を炎症性の トランス脂肪酸に変換し、フリーラジカルや終末糖化産物を生成してしまいます。これらすべてが、体中の変性疾患に繋がります。理想は、ペットが進化の中で食してきたものを真似ることです。犬はほとんど肉食で、穀物/野菜は少ししか食べません。猫は野菜(草)や穀物(獲物の胃に含まれている物のみ)は極めて少量しか摂らず、他にはトライプ(腸)や骨を食べます。今日の便利だけれど加工したフードには、はるかに多くの穀物/炭水化物を使用していますが、これは、基本的には低価格でキブルフードを作るためです。飼い主の便宜性のためで、ペットの健康のためではありません。

すべての健康問題に対して最適な食事、あるいは基本的な健康を配慮した食事は、バランスが取れた加工していない生肉食です。生肉食は、酵素、酸化防止剤、タンパク質、脂肪が加工の際の高温高圧で損なわることがありません。このようなフードを食べると、体は消化に必要なエネルギーだけを使うことがで き、栄養素が簡単に排泄されないようにします。また、意図的に添加されたものであれ(保存料、香料、遺伝子組み換え作物)、加工過程で自然に入ったものであれ、炎症性もしくは有害な成分を排泄する際の肝臓その他の内臓の負担を回避できます。伝統的な漢方医療の中にも、軽い加工や軽めの食事で有益なものがあります。また、家庭料理で使う温度は、典型的な市販の加工食品で加熱されている温度に比べるとずっと低く、栄養の損失も少ないと言えます。

第2にお勧めなのは、ZiwiPeak(現在、この製品以外に似たものはありません)のエアドライ生肉食です。加工段階で低温で圧力をかけずに加工するため、原材料の損失もできる限り抑えられます。主な利点は、非常に便利で、特に忙しい人や生肉に拒否反応がある人にも助かります。さらに、ジウィピークは、自然放牧で育てられた、薬剤不使用の生肉を、知名度のあるサプライアーから継続的に仕入れています。内臓、トライプ、骨も、動物が狩りで捉える獲物の体に含まれている自然のバランスで使用しています。

その次の選択肢は乾燥肉のフードでしょう。高い肉の含有量、穀類の不使用、化学薬品の不使用(常に原料表をチェックしてください)が選択のめやすです。

キブルフードはお勧めではないものの、穀物を使用しない肉含有量が多いもの(グレインフリー)は一般的なキブルフードよりはずっとましです。それでも、キブルフードは、犬や猫が野生で食べる食事よりはずっと炭水化物が多い(芋類や豆類を含む)のです。繰り返しますが、これも飼い主の便利のためで、ペットの健康のためではありません。たとえ、あなたのペットに健康の問題がなくても(獣医師が深刻な健康障害のための特定の処方食を処方していない限り;私ならそれでも確認しますが)、第一主原料が穀物のキブルフードは、間違いなく避けるべきです。

2.無駄な物を避ける– すでにストレスがかかっているシステムに、さらに負担を掛けないということです。体は損傷を癒す必要があり、毎日、無駄なものを取り除くのにエネルギーを 費やすべきではありません。保存料、人工的な原材料、穀類、プロピレングリコール、BHA、BHT、その他化学薬品が入っているものは避けましょう。気をつけなければいけないのは、原材料表に、自然保存という記載がない脂肪源が含まれていないか、ということです。 自然保存と言っても、もしペットフードメーカーのところに来る前に保存料が使われていたとしたら、やはりBHA/BHTを使用していることになるのです!きれいな水を使用しましょう。プラスチック製の水入れやフード入れはやめましょう。EMF(電磁流量計)に接触するのも避けましょう。ストレスを避け、運動、フェロモン、環境整備により、犬や猫の感情的、社会的欲求を満足させるようにしましょう。

3.抗生物質、消化酵素、初乳、 – プロバイオティックスは、健康の新しいトレンドになりつつあります。実際に免疫システムを調整して、トラウマ、消化器系の病気その他多くの改善が見られて います。免疫システムのほとんどの細胞は消化管に存在しています。ですから、消化管が健全であれば、体中の炎症が軽減され、免疫システムのコントロールに役立ちます。消化酵素は、一部未消化のフードが下部腸管に入ることを妨げ、アレルギー反応を予防します。初乳は腸管壁浸漏症候群に役立つことがあります。 以上がすべてアレルギー対応に役立つ事例です。

4.解毒作用– 生食を与えることで、体が自ら徐々に解毒作用を起こすことがあります。皮膚の問題は、初期のある段階で実際には悪化することがありますが、これは、有害物がいっぱいの加工食を摂り過ぎたことにより、分解しきれなかった有害物を体が除去しようとするからです。しかし、その後、さらに解毒作用の継続がよく見ら れます。ペットでも人でも、断食をするとアレルギープログラムの良いスタートを切ることができます。まず、断食に詳しい健康ケアの専門家に相談してください。結腸や肝臓の解毒作用には、ハーブや栄養素が使用されることがあります。まずは、かかりつけの獣医師の指示を求めてください。

5.オメガ3脂肪酸は、アレルギーには重要なサプリメントです。このような脂肪酸は、実際に、体の炎症を軽減します。魚油がもっとも一般的ですが、酸化(製造過程及び保管過程で)、水銀、ヒ素のような品質の問題が、事実上、軽減します。オキアミ油がこのような問題のいくつかを回避できます。猫は動物性食物を要求しますが、猫も犬も、亜麻仁ベースのサプリメント「ミッシングリンク」により改善が見られています。

6.仮救済– 時に、完治する前に、とりあえず何とかして欲しいという場合があります。冷水での入浴(水のみで)で、かゆみが治まり楽になることもあるでしょう。イラク サのようなハーブが、伝統的な鎮静方法として使用さることがありますが、かゆみが緩和され、ヒスタミン剤の使用を最低限に抑えることもできます。薄めた エッセンシャルオイル(なかには、特に猫に有害な油もあるので、まず獣医師に確認してください)、ハーブティー、ノニ/ラベンダーゲル、キンセンカゲルの 一般的な使用も役に立つことがあります。運動もかゆみの軽減に役立ちますが、これは、肝臓のうっ血に刺激を与えることが原因です。どうしても必要な場合は、抗ヒスタミン剤、プレドニゾンのような伝統的な薬品を少し処方しますが、かかりつけのホリスティック獣医師に確認をしてください。

アレルギーはフラストレーションが溜まる問題ですが、伝統的な治療なら2-3日で治まるところを、代替医療では数ヶ月かかることがあります。伝統医療はすぐに効果が出ますが、単純に症状を取り除くものだからです。しかし、忘れてはならないのは、代替医療の目的は、健康を取り戻し、バランスが崩れている免疫システムの根本的な原因を除去しようとするものであることです。これにより、あなたのペットは健康になるのです。

ダーレン・ホークス DVM Veterrinary Alternatives www.veterinaryalternatives.us