ドライフードしか食べない猫って本当?猫の食事の専門獣医師Dr. Piersonインタビュー Vol.4

Q.ずっとドライフードだけ食べている猫について、食事の切り替えは可能なのか、Dr.Piersonのアドバイスを聞きました。

 

「これはほんとに大変ですよ。忍耐、忍耐、忍耐です!」

Dr.Piersonは、以前、数匹の猫を飼っていた当時は、彼女曰く「典型的な勉強不足の獣医師」だった、猫にはドライフードが一番だと思っていた、と言います。つまり、缶フードを与えたことはなかったらしいのです。100%ドライキャットフード、つまり、猫には適していない食事を与えていました。

彼女の病院のクライアントには、「ドライフードから缶フードに切り替える」を読むようにアドバイスしています。Dr.Piersonのドライフード中毒の猫の食事を、缶フードに切り替えるのには3ヶ月かかったと言います。どの猫もやっと缶フードを食べ始めて、さらに1ヶ後、今度は手作り食を与え始めたそうです。「とにかく、根気よく切り替えることです。簡単ではありませんが、猫という種に適した食事に切り替えることができなかった猫は、今まで1匹もいません」

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「うちの子は絶対ドライフードしか食べませんから」と言ったクライアント全員と10セントの掛けをしていたら、今頃、大金持ちになってたわ!、と言います。「たぶん、本気でやってない。袖をまくりあげて、部屋の真ん中に座り込んで、、、。猫のほうが頑固だから、2-3時間でも置いて出かけてしまってください。帰宅しても、飢え死にはしてませんから。」

お腹がすく、というのがキーワードです。飢える、じゃないですよ。猫は、12~18時間は、お腹がすいた状態で我慢できます。野生の猫は、1日に1回しか獲物にありつけないこともあります(典型的な食事サイクルは、少量の食事を1日に8~10回摂ります)。

実際、野生化した猫の親は、1日1回しか食事は与えませんが、子猫はまったく問題ありません。ですから、猫は猫らしく対処してください。20分ぐらい、泣いてすがったからと言って、じっと見つめてかわいそうだったからと言って、フードを与えてしまってはいけませんよ。

中には、6ヶ月切替にかかった人もいますが、Dr.Piersonは、普通はそれほどはかからないと言います。彼女のドライフード中毒の猫もせいぜい3ヶ月で切り替えができたようですが、その猫は10歳で一口も缶フードは食べたことなく育ったのです。

さて、原因は、とにかく質感です。ドライフード中毒の猫は、乾燥したカリカリのフードに慣れ親しんでいて、軟らかい、ベトベトしたフードを受け付けるには相当な時間がかかります。最初は、魚の臭いがきついフードを使うと受け入れやすいかもしれない、と言います。

ぜひ、頭に置いてほしいことは、猫に何を与えるかで、猫の生涯にかなりの差が出ること、深刻なかわいそうな、また、お金のかかる病気を避けられるだろうことです。

米国獣医師会(American Veterinary Medical Association)会員獣医師の多くが、現在、猫にはドライフードではなく、缶フードを推奨しています。

 

【ドライキャットフード3つのマイナス要因】

  1. タンパク質のタイプ - 動物性タンパク質ではなく植物性タンパク質が高すぎる
  2. 炭水化物の量が多すぎる
  3. 水分量が少なすぎる

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